Picnic in the room

シートを敷いてワインで乾杯

5月29日 週の日記

5月29日(月)

観たい展示が目白押しだったのに、体力面でひよってしまって見送ってばかりだ。

谷川俊太郎さんが若き日に撮影した写真の展示も、さくらももこ展も、エドワード・ゴーリーも。

www.tokyoartbeat.com

でも、なんだかんだいってまた観られるときがくるでしょうという予感も孕んでいるので大丈夫。こういうのは、けっこう当たる。

 

5月30日(火)

仕事で集中できる時間って、せいぜい5時間程度なのかもしれない。早起きして作業をしたら、お昼にはぐったり。あとは燃え殻になりに、何とかキーボードを打っている感覚。

気分転換に寄ったスーパーでサバが安かったので、香草パン粉焼きを作った。夫が遅くまでキッチンのある部屋でオンライン会議をしていたので、こっそり、ひっそり料理をした。冷蔵庫に転がっていたレモンをギュッと絞って、満腹。

 

5月31日(水)

このあいだ、NHK72時間でコロッケを作るシーンを観て感化されたようで、朝、顔を洗いながら「今夜はコロッケ!」と決めた。のに、仕事がハードで大量のじゃがいもを購入したところで力尽きる。じゃがいもを眺めながら、夕ごはんは冷凍パスタ。

 

6月1日(木)

面談のため、久しぶりに出社。同僚に会えて嬉しい。ONIBUS COFFEEはまだレモネードをやっていなくて、リンゴジュースにした。

今日こそは!とコロッケ作りのため早めに帰宅。キテレツ大百科のテーマソングを流し、勇んで作る。二人暮らしなのに50個くらいできてしまい、5つを揚げてあとは冷凍。しかしおいしい。

手の込んだ料理を作ることは、一種のセラピーだ。

 

6月2日(金)

食パンに昨日のコロッケを挟んでコロッケサンドを作り、7時に家を出た。

大宮駅から新幹線に乗り実家へ。金曜だというのに、団体客で指定席はほとんど埋まっていた。那須は気持ちの良い時期ですからね。

午後は会議、会議、会議。

明日は母の本番で、祖母を連れて山寺に行く。祖母がスムーズに会場まで歩けるように、弟と綿密に計画を練った。

5月の週末(4)

5月27日(土)

k-balletの『蝶々夫人』を観に、上野の東京文化会館へ。

年始に、バレエ仲間である大学の友人・奈良ちゃんと、k-balletのファンクラブ会員(通称:フレンズ)になったのです。

バレエのチケットってなかなかいいお値段するのですが、毎度、出待ちして「こんなにいい思いをさせてくださってありがとう!!」って、ひとりひとりにおひねりをお渡ししたいくらいの感動をもらっているんです。そんな感謝も込めて、ファンクラブ加入。

その恩恵(特典)で、今回『蝶々夫人』のゲネプロも鑑賞できまして、いよいよ、この日は本番でした。

日舞とバレエを融合させようとするなんて、熊川さんの手腕に脱帽。まさしくオールスターキャスト!な顔ぶれで、華やかな結婚式、しあわせの絶頂から、あまりにも無残な悲恋に打ちのめされてしまって…。

ボーッとして上野を歩く。

蕎麦を食べて、散歩しながら上野公園に戻ったら出待ち組のマダムたちとお話しした。宮尾俊太郎さんがタクシーに乗り込むところで、私たちも手を振った(王子〜!!)

上野公園のスタバでテイクアウトして、夜の公園を散歩して夢見心地で帰宅。

 

5月28日(日)

昨日、東京文化会館に少し早くついたので、奈良ちゃんが来るまでロビーでパンを食べながら天井を眺めた。天井の照明が不規則な配置になっていて星空のようでロマンチックだった。

そんなことを思い返しながら、ベッドで叡王戦を観る。藤井叡王防衛。

5月22日 週の日記

5月22日(月)

仲良しの写真家さんから「今日、散歩に行かない?」と連絡が入る。突然のお誘いは、とても嬉しい。子どものころ、「あーそぼ!」って言い合ったみたい。

この方からのお誘いはいつも予想の斜め上で、「車で寝泊りする旅に出るけど、どう?」とか「能のお稽古に行ってみない?」とか心が踊るものばかり。そんな突飛な計画に声をかけてもらえるなんて光栄だ。

あいにく那須にいますとお断りしたら、那須で開催中のおすすめの展示を教えてくれた。夕方、その展示を観てから東京に戻ることにする。

殻々工房というギャラリーバーは、山奥にひっそりと佇む。静かにジャズが流れる店内は、一面大きなガラス張りであおあおとした緑が眩しい。

彫刻作品を観て、弟と一杯ずつ飲んで新幹線に。

”彫り出す”という行為に、関心向いているのがわかる。

 

5月23日(火)

打ち合わせ、打ち合わせ、ボリューミーな原稿確認。

上がってきた原稿を最初に読めるのは、喜びのひとつ。『夫・車谷長吉』で、妻であり詩人の高橋順子さんが、こんなことを書いている。読むたびに泣きそうになる。

長吉は二階の書斎で原稿を書き上げると、それを両手にもって階段を降りてきた。
「順子さん、原稿読んでください」とうれしそうな声をだして私の書斎をのぞく。
私は何をしていても手をやすめて、立ち上がる。食卓に新聞紙を敷き、
その上にワープロのインキの匂いのする原稿を載せて、読ませてもらう。
(中略)
それは私たちのいちばん大切な時間になった。原稿が汚れないように
新聞紙を敷くことも、二十年来変わらなかった。相手が読んでいる間中、
かしこまって側にいるのだった。緊張して、うれしく、怖いような
生の時間だった。いまは至福の時間だったといえる。

夫婦、パートナーという不思議な共同体を想う時、いつも頭によぎる一冊です。

books.bunshun.jp

 

5月24日(水)

おやすみをとり、『ハリーポッター』の舞台に。経堂に住む叔母と従兄弟と。叔母が熱狂的なハリポタファンで、至る所で写真を撮りまくり、すごい量のグッズを買っていた。パーカー、トートバッグ、マグカップ…盛り上がりまくっている叔母に「マントを買ってあげようか」と聞かれ、慌てて辞退した。

日本でこんな舞台が観られるなんて。ブロードウェイのそれみたいだ。

大満足で、素晴らしい舞台を観られたねって軽く乾杯。そのあと会食。

 

5月25日(木)

朝から体調が悪い。深夜に撮影があるので、昼間は省エネで過ごす。

取材では、短い時間だったけど深く優しいお話を聞けた。私たちは地球の一部。

 

5月26日(金)

朝、通院。2時間コースを覚悟してPCを持ち込んだけど、30分で終わってラッキー。

せっせと採用募集のテキストを書く。

私には、尊敬している編集者の先輩が何人かいる。そのうちのひとりが、ある日、バックオフィス(総務)に異動になった。当時大学生だった私は、もう彼が書く原稿を読めないのかと寂しがっていたんだけど、そんなことはなかった。

彼が手がけた採用募集のテキストが、それはもう、素晴らしいものだったのだ。なんとなくリクルートサイトを見ていたら、PCから風が吹くような、なんとなく就活をしている学生が思わず開眼するような、そんな原稿。

あとでお話を伺ったら、編集するものが雑誌じゃなくて、会社という組織になっただけで、それはそれで非常にエキサイティングだと言っていた。私も雑誌を離れて久しいけど、クライアントの課題を解決に導けるよう、キャペーン、メディア、SNSなどで編集力を総動員させてがんばっている。

夜、友人と代々木のとんかつ屋さんでごはん。〆にラーメンを食べて帰宅。満ち足りた、1週間の締め括りでした。

5月の週末(3)

5月20日(土)

来週『ハリーポッター』の舞台に行くため、朝からせっせと映画を観まくる。シリーズ8作、1本2.5時間程度の作品をこの2日で制覇したいのだ。

子どもの頃は、よく魔法を使う夢を見た。指の先から星を出したり、空を飛んだり。最近は減ってしまって悲しく思っていたけど、これだけ魔法の世界に浸っているんだから今夜あたりはいけるかもしれない。

 

5月21日(日)

淡い期待虚しく、ゾンビに追われる夢を見た。ちょっとげっそりしたので魔法の世界から足を洗うため、映画を中断して今週読んでいた西村賢太町田康の小説を開く(極端)

むかし、居酒屋で俳優のでんでんさんとご一緒したときに「人間はざらつきがなくちゃダメなんだよ」と言われた。ざらついていて、なんだか引っかかる、興味をそそられるというのが人間臭くて面白いんだと。つるんとしているほど気持ちの良い人だと思っていたので、眼から鱗だった。私はバランスの悪い人ほど面白くてそそられるんだけど、それに似たことなのかもしれない。

 

5月15日 週の日記

5月15日(月)

朝一でリースの返却。午後は撮影@人形町→夜〜深夜に取材@渋谷。

音楽雑誌を作っていたころ、好きな瞬間のひとつが初めて表紙を飾るミュージシャンの撮影だった。

表紙に昇り詰めるまでの物語、本人たちと編集者の緊張、気合い、高揚感、祝福…そういうのがごちゃ混ぜになって、現場は独特の空気に包まれる。

今日の深夜の取材は、とあるミュージシャンがお相手だった。

12年前、まさに初表紙を飾る撮影に立ち会わせてもらったひと。彼が歩んできた12年は決して平らな道のりではないけど、いまなお、変わらず、文句なしに格好よかった。

「あの表紙の撮影に立ち会っていたんです」って伝えたら、顔をクシャっとさせて笑っていた。

お話を聞いて、12年という月日は誰にも平等に流れるけど、濃淡はそれぞれだと思った。

 

5月16日(火)

午前中に急ぎのあれこれを片付けて、『Hanako.tokyo』でSDGsについての連載を書いているメンバーとランチ。出会ってから3年?リアルで会うことはあまりないんだけど、いつもシスターフッド的な連帯を感じる仲間たち。

品田さんとキキちゃんに、それぞれ別のタイミングで「雰囲気が変わった」「痩せた」と言われ、近況を話した。別れたあとに品田さんが「隣にいたらハグしてました!」って連絡をくれた。嬉しい。

人形町でみっちりMTGをして帰宅。

 

5月17日(水)

ざざざっと部屋の掃除をして、栃木に帰るため8時に家を出る。10時には到着できるので、始業に間に合う近さがいい。

夜、思いも寄らない仕事のパス回しがあり、まさしく「やるっきゃない!」なので同僚と力を合わせてがんばった。心臓によくない。

 

5月18日(木)

昨日、なぜあの仕事のパスが回ってきたのか納得できなくてうまく眠れなかった。こんなとき、あの人だったらなんて言うかな、どうするかなと布団のなかで考えた。直接的ではなくとも、存在を頼りにしている。そんな先輩が何人か浮かんでありがたいなと思った。

夜、『Hanako』のコミュニティでMTG。モデルの田中里奈さんがゲストで、お話に大変大変感銘を受けた。愛される人は姿勢が同じだ。

江森さんと奈良さんと3人のLINEで感想を言い合いながら聞き、「こんど焼きうどん食べましょう」「おやすみ〜」って閉会した。

 

5月19日(金)

仕事がちょっと落ち着いたので、大雨のなか近所を散歩した。黄金の麦畑が雨に打たれて揺れ、ナウシカの世界にいるみたいだった。

夜は家族で外食をした。昔から通っている洋食屋さん。店員さんがもともと介護職をしていたそうで、うちのようなヨロヨロ家族にとってとてもありがたいお店だ。

おばあちゃんがすいとワインを飲み、ステーキをペロリと食べていてあっぱれだった。

5月の週末(2)

5月13日(土)

音楽フェス「FUJI & SUN」に向かう。

あいにくの雨だったので、私はほとんどの時間を、ヤドカリのようにテントで過ごした。ステージとテントエリアが近く、それでも十二分に満喫できた。

最近考えていることの、点と点が繋がるようなキラキラした瞬間がいくつかあった。

柔軟性とこだわりの共存。自分を彫刻すること。

行けてよかった。

 

5月14日(日)

たんまり朝ごはんを食べたうえに、御殿場のとらや工房でどら焼きを食べて帰宅。

昼寝、美容室。

表参道で迷子になってウロウロしていたら、偶然、蔦珈琲の前に出た。閉店が本当に寂しい。けっこう通っていたけど、もっと、もっとと思わずにはいられない。

ドラマ『おい、ハンサム!』のなかにこんなセリフが出てくる。
この積極性のことを、私は愛と呼ぶんだと思っている。

「大切な店や人にはいつでも行ける、会えると思うな、積極的に関わろうとすることでしか関係は守れない。遠慮せずに電話をしろ、手紙を書け、会いに行け。あとで後悔しないように」

 

5月8日 週の日記

5月8日(月)

連休が明けた!

休み中もちょこちょこ仕事をしていたけど、やっぱりパタパタする。1日かけて、新しい書き方を模索しながら執筆。我ながら満足のいく仕上がりになった。ただ、だいぶエモーショナルなものになったので温度感が心配で、ソワソワしていたら先輩から「はなちゃん、完璧!」との連絡がありホッとした。原稿を書くことが、いまになってめちゃめちゃ楽しい。もっと書きたい。

夕方、アダルトな案件の打ち合わせ。もう8年ほどご一緒している。なかなか難しいお題なので、いつも頭がこのことでいっぱいになる。かつて、別件の取材中に”制汗剤”と”性感帯”を言い間違え冷や汗をかいたことがあったほど。今回も頑張るぞ。

 

5月9日(火)

昼間、Hanakoの打ち合わせ。オンラインでも、連載仲間に会えると「きゃ〜♡」とテンションが上がる。みんなをぎゅーっと抱きしめたくなる、ラブリー・シスターフッドたち!

夜は、響子がすんごい量のお土産を持って遊びに来てくれた。スーパー麺、長野のお土産のお菓子、おやき、DEMELのクッキー、高級肉、ノンアルビール各種…笠地蔵みたいだ。いつも響ちゃんは、「たっぷり」なのだ。愛情も優しさも。素敵。

今夜のメイン、「猪の花山椒鍋」を食べた!

mall.omakase.in

この時期だけのジビエや山菜は恵みの味だ。それを好きな人たちとワイワイ笑顔で食べられて幸せでした。

 

5月10日(水)

売上管理の打ち合わせがある日は、朝からちょっと緊張する。

昨日アク抜きをしたワラビとツナのパスタを適当に作ったら美味しかった。ツナがあればだいたいうまくいく。

 

5月11日(木)

新しい病院へ。看護師さんに心療内科にかかったことがあるか聞かれ、不眠のとき、10年以上前に仕事を休職したときと話したら、けっこう心ない言葉をかけられてしまいお腹が痛くなる。リスク管理の観点からのコメントだったと思うんだけど、繊細な話題なんだからあなた、言い方ってものがあるでしょうよと、とちびまる子風に心の中で呟いた。でも人には人の事情があるからね…そう自分に言い聞かせて悲しい気持ちを飲み込んだ。

午後は同僚と試写。夜は、なんだか面白いきっかけでつながったメンバーで食事をした。お店の入り口でずっとギターを演奏している人がいた。

だし巻き卵がなかなか出てこず、「出さない巻き?」「出た巻き!」「美味しい巻き!」ってはしゃいだ。

 

5月12日(金)

昨日看護師さんに心ないことを言われて以来、ずっと腹痛が続いていて、朝、ふたたび受診。24時間前にも来たんだよな、と思いながら診察券を出す。

18〜23時ごろまで撮影。よく働いた!